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クロアチア新興EVメーカーの自動運転タクシー「ヴェルヌ」

6月26日、リマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)は自動運転車を用いた配車サービスであるヴェルヌ(Verne)を、クロアチアの首都ザグレブで発表しました。未来を予測した作品を残した小説家ジュール・ヴェルヌにちなんで名付けられたこのサービスは、先ず2026年にザグレブで、次いで英国のマンチェスターで開始予定です。ヴェルヌは欧州と中東の他の9都市とすでにサービス提供契約を結んでおり、さらに世界の30都市での展開に向けて交渉を進めています。SF作家ヴェルヌさんの夢が実現しそうです。

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Verne self-driving robo-taxi(ヴェルヌ 自動運転タクシー)/ Facebook

ヴェルヌの自動運転タクシーは、ウェイモ(Waymo)の「ジャガー I-PACE」とは違う可愛らしいコンパクトな2人乗りクーペです。独自設計で完全な自動運転車らしくハンドルやペダルは装備されていません。

ある調査結果によると、配車サービスを利用する場合の90%が1人または2人での利用だということです。利用者の前方にある43インチのワイドなディスプレイ、17個のスピーカーからなるオーディオシステム、5段階のリクライニングシートなど、都市部での短距離移動がメインの車両としては驚くようなビジネスクラス並の車内空間になっています。

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Verne self-driving robo-taxi(ヴェルヌ 自動運転タクシー)/ Facebook

創業者マテ・リマック(Mate Rimac)氏は、電動ハイパーカーのリマック・ネヴェーラ(Rimac Nevera)の主要なシステムをすべて自社開発するなど、垂直統合の製作を信条としていました。しかし。ヴェルヌの自動運転システムについては、モービルアイ(Mobileye)から供給されたもので、AIシステムやカメラ、レーダー、LiDARを組み合わせたものです。

モービルアイの自動運転システムについては、NIO(上海蔚来汽車)の電気自動車に搭載して、ザグレブの道路で大規模な試験が実施されているようです。今年末にはヴェルヌの初のプロトタイプが走行を開始する予定になっています。下記ではリマックCEOが紹介、いくつかのデザインがあるようです。

リマックCEOは、「このサービスにより、顧客は単なる移動手段以上のものを手にします。考えること、学ぶこと、くつろぐことに時間を使えるようになるのです。私たちは、テクノロジーそのものから「テクノロジーがもたらす恩恵」に関心を移していきたいと考えています」と述べています。

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