台湾のジョー・ウェンミン・シェイ(Joe (Wen-Ming) Hsieh)監督の2D短編アニメ作品「Night Bus(夜車)」が全編公開(20分)されています。6人が乗った深夜バス、不当な告発と復讐、そして不幸な出来事によって、深い秘密を抱えた乗客の人生が崩壊していきます。映画のテーマは、暴力ではなく複雑な人間の感情と相互作用と謝文明(Joe Hsieh)監督は言います。
- アニメーション監督 | 謝文明(Joe Hsieh)
- A Most Violent Bus Ride(4/27, 2022 The New Yorker)
- ‘Night Bus’: An Exploration of Betrayal and Redemption(12/10, 2021 AWN)
多くの国際映画祭で受賞したジョー・シェイ監督の「Night Bus」は、裕福な年配の女性、夫と妊娠中の妻、2人の建設作業員、そして謎めいた青年の6人の乗客が、バスの運転手とともに月明かりに照らされた台湾の海岸沿いを旅する様子を追います。車内には秘密を抱えて慎重に行動する乗客もいます。
年配女性のネックレスが盗まれ、バスが誤って母猿をはねて死亡させ、子猿が孤児になったことで、運転手と乗客の平穏が崩れ始めます。そして、不当な告発から復讐、身元のすり替えなど、スリリングな出来事が始まります。不当な扱いを受けた人間と猿の親子、並行したストーリーが巧みな作品です。
「クエンティン・タランティーノ監督にインスピレーションを受けた”大げさな暴力”でブラックユーモアを吹き込みました」とシェイ監督は説明します。「映画はサスペンスと暴力の選択的使用に基づいており、それが感情の高まりを助けます」としています。
- ‘Night Bus’ Wins Sundance Short Film Jury Animation Award(1/31, 2022 AWN)
- Night Bus(2019)(IMdb) Ratings: 7.1
— VImeo(残酷、暴力/成人向け)
Night Bus from The New Yorker on Vimeo.
シェイ監督は、「私は、特に愛と犠牲を伴う人間性のさまざまな側面を探求し、多様な空間、時間、背景を使ってそれらを解釈し、表現するのが好きです」 と述べています。
監督自身の以前のアニメーション作品であるミート・デイズ(Meat Days 肉蛾天)とプレゼント(The Present:下記)は、悪魔憑き、仲間の人間を食い尽くすこと、あるいは難解なラブストーリーなど、人間性と人間関係の暗く、時にはまったく不穏な側面を扱っています。
- Meat Days(2006)(IMDb) Ratings: 6.6
- The Present(2014)(IMDb) Ratings: 6.5