地元の人々がフヴァルディミル(Hvaldimir)と名付けた飼い慣らされたシロイルカは、ロシアのスパイではないかという憶測が広まり、5年前から話題になり今年8月31日に死体が発見されました。1990年代からロシアで海洋哺乳類の研究に携わっていたオルガ・シュパク博士(Dr Olga Shpak)は、BBCニュースに「スパイではなく基地の警備のために訓練された」と語りました。死因についてノルウェー最大の動物愛護団体ノア(Noah)とワンホエール(OneWhale)は疑問があるとして、武器の傷を専門とする独立した法医学専門家に分析を依頼しています。公開資料であるべき検死資料(検査・レントゲン・写真など)の公開を、当局に拒否されるという不可解な展開をしています。
- Runaway ‘spy whale’ fled Russian military training says marine scientist(11/13 BBC News)
- Secrets of the Spy Whale(BBC Two)ドキュメンタリー
ロシアは、シロイルカが自国の軍隊によって訓練されていたかどうかについて、常に肯定も否定もしません。しかし、1990年代から2022年に母国ウクライナに戻るまでロシアで海洋哺乳類の研究に携わっていたシュパク博士は、BBCニュースに「スパイではなく基地の警備のために訓練された」「私にとっては100%(確実)です」と語っています。友人や元同僚との会話に基づいたシュパク博士の証言は、BBCのドキュメンタリー「スパイ・ホエールの秘密(Secrets of the Spy Whale)」で語られます。
5年前、ノルウェーの北岸沖で漁師たちに接近したときでした。「クジラが船に体をこすりつけ始めたんです」と漁師の一人ジョアール・ヘステン(Joar Hesten)さんは言います。「苦しんでいる動物は本能的に人間の助けが必要だと分かっていると聞きました。このクジラは本当に賢いんだなと思いました」このシロイルカはとてもおとなしく、カメラを取り付けるためのハーネスを着けており、英語で「Equipment St Petersburg」と書かれていました・・・。
<11月4日 6:53 OneWhaleのFacebookから>
フォレンジック(Forensic)の完全なレポートが完成しました。オスロ警察で24年の経験を積み、武器の傷を専門とする独立したノルウェーの法医学専門家が、Hvaldimirの負傷を分析しました。彼の所見は明確で、間違いなく Hvaldimirは至近距離で少なくとも1発は皮膚を火傷させています。比較的強力な武器で複数回撃たれたとしています。専門家は傷口の火薬の残留テストするべきだと述べています。(残留テストはされていない。)
ノルウェー最大の動物愛護団体 NOAH @dyrsrettigheter が公開情報である検死資料を要求しました。しかし、ノルウェー獣医学研究所は、検死資料(写真、検査、レントゲン写真など)を公開することを拒否しました。「公開することはノルウェー獣医学研究所の評価に不必要な疑念をもたらす可能性がある」と述べています。
ワンホエール(OneWhale)は、「Hvaldimirのため、透明性、真実、正義のために戦い続けます」としています。多くの人が私たちに何ができるかを尋ねてきたので、Hvaldimirのケースを助ける方法は下記へ
- Justice for Hvaldimir(OneWhale)
- OneWhale(Facebook)