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Paul Schwaderer

変質した X(旧Twitter)は、この先どこに向かうのか?

自然災害や選挙が相次いだ2024年。SNSの X(旧Twitter)では、偽情報の拡散や「インプレゾンビ」など、さまざまな問題が顕在化しました。1月10日、60を超えるドイツの大学や研究機関などが「公正かつ民主的な議論を促す責任を果たしていない」と批判し、一斉に利用を停止すると発表しました。また、ドイツのゲーテ大学フランクフルトは「イーロン・マスク氏によるXの買収以降、オーナーの世界観に一致する情報が優先されるようになり、Xは建設的な意見交換の場から偽情報のための道具に変わった」としています。

Paul Schwaderer
Über 60 deutschsprachige Hochschulen und Institute verlassen auf einen Schlag die Plattform „X“ | Copyright: Illustration: HHU/Paul Schwaderer

2006年7月にローンチされたTWitterは、即時性が強く短文ゆえに感情伝達となり易く、ニュースメディアに近い存在としても急成長しました。「X」の日本の利用者は6,700万人、世界では5億7,000万人に上ります。

ツイッター時代から使う人も多く、情報インフラの1つとなってきました。そのXで急速に「X離れ」とも言われる動きが拡大しています。英国の有力紙「ガーディアン」やスペインの有力紙「ラ・バングアルディア」などのメディアや、「ベルリン国際映画祭」や「FCザンクトパウリ」など、理由はさまざまです。

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2012年から2023年7月まで使用されていたロゴ(通称:ラリー) / Wipipedia

アカウントの停止理由として「有害なメディアプラットフォームで、イーロン・マスク氏が政治的な言説を形づくるのに利用している(ガーディアン)」や、「人種差別や陰謀論が抑制されることなく拡散している(FCザンクトパウリ)」と述べています。近年は、かつてのTwitterのような親しみやすい雰囲気を求めて、他のSNSに移住する科学者たちも増えてきています

さらに、近年行われた数々の仕様変更では、ユーザーが明らかに「改悪」と感じることも多く、オーナーの世界観を押しつける「価値観とは相いれない」人たちがいます。「偽情報」や「分断」、「煽りの言動」が増大したと感じており、私も2009年6月からTwitterを利用してきましたが、2025年1月13日「X」のアカウントは停止しました。

@lupichan
アカウント削除 @lupichan 1/13, 2025

急成長している SNS の Bluesky は「徹底した透明性」を追求


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