10月23日、トランプ米大統領から表紙を酷評されたTIME誌が、雰囲気をがらりと変えた新たな表紙を発表しました。10月13日の表紙は、トランプ氏を下から撮影したもので首のしわが見えていました。さらに髪の毛が薄く TIMEの「M」が王冠のように見えるとして、自身のSNSで表紙写真はおそらく「史上最悪」と酷評していました。この酷評から約10日で、表紙写真が差し替えられることになりました。
- トランプに「史上最悪」と不満をぶちまけられた表紙、TIME誌が差し替える(10/26 HUFFPOST)
- How the Gaza Deal Got Done(10/23 TIME)

トランプ氏は10月13日に最初の表紙写真が公開された後、「TIME誌は私について比較的良い記事を書いてくれたが、写真はおそらく史上最悪だ」とトゥルースソーシャル(Truth Social)で批判しました。
トランプ氏は、「私の髪の毛を“消して”代わりに何かが頭の上に浮かんでいる。王冠が浮いているようだが、ものすごく小さい。本当に奇妙だ!私はもともと下からのアングルで撮られるのが好きではないが、これは非常に悪い写真だ。批判されるべきだ。いったい何をしているんだ、なぜこうする?」と不満をもらしていました。
新しい写真では、トランプ氏を正面から捉え首が両手で見えないポーズをとっており、その力強い表情が「TRUMP’S WORLD」を表現した表紙になっています。
TIME誌のInstagramには「いつの日か、もしかしたら数十年後かもしれないが、この表紙は歴史の教科書に載るだろう。ある国でのファシズムの台頭を詳細に説明する章で、自由な報道がどう妥協したのかを説明するものとして」というコメントなどが書き込まれています。

TIME誌のオーナーであり、ソフトウェア大手セールスフォースのCEOも務めるマーク・ベニオフ氏は、トランプ氏の怒りを和らげるために、よく見えるような写真を起用したのではないかと、デイリー・ビースト(Daily Beast)は推測しています。
- Billionaire Owner Woos Trump With Flattering TIME Cover After Meltdown(10/23 Daily Beast)