12月22日に英国の覆面アーティスト「バンクシー(Banksy)」が、WebsiteとInstagramで新作を公開しています。タイトルはありません。ロンドン西部ベイズウォーター地区の空き家の壁面です。ニット帽をかぶって寝転がる2人の子どもを描いています。2人とも空を見上げ、1人が夜空を指さしています。また、19日にロンドン中心部のセンター・ポイント・タワー(Centre Point)の外にも同じ絵柄の壁画も手掛けたとみられています。
- Backsy(Website)
- Banksy(@banksy)(Instagram)

ロンドン中心部のセンター・ポイントの壁画について、アーティストのダニエル・ロイド=モーガン(Daniel Lloyd-Morgan)氏はBBCに対し、子どものホームレス問題を訴えるためにこの場所が選ばれたと考えていると語っています。
モーガン氏は、「みんな楽しい時間を過ごしているが、クリスマスに楽しく過ごせない子どもがたくさんいる」また、作品の前を通る人々が作品を「無視している」と指摘しています。「ここは人通りが多い場所だ。人々が立ち止まらないのは非常に示唆的だ。人々はホームレスの人々の横を通り過ぎ、路上に横たわっている姿を見ても気づかない」と語ります。
ロイド=モーガン氏は、「それはまるで、(人々が)星を見上げているかのようだ」と述べ、「子どもたちが北極星を見ているかのように空を指さしているのは、とてもふさわしい」と述べています。

センター・ポイント・タワーは、1963年にオフィスビルとして建設されましたが、トテナム・コート・ロード駅の隣にありながら、10年以上にわたり空きビルのままで、社会正義を訴える活動家を怒らせました。この建物に対する反発からホームレス支援団体「センターポイント」を創設したケン・リーチ(Kenneth Leech)牧師は、このタワーを「ホームレスの人々への侮辱」だと表現しました。
その後、この建物は数百万ポンド規模の高級マンションに改装されました。バンクシー氏は、今回の2作品が描かれた場所の関連性についてコメントしていません。
2018年12月に現れたバンクシー氏の「季節のごあいさつ」です。この少年と同一と見られており、めずらしいということです。
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Season’s greetings
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