2月1日、Googleが Alphabet Inc.(アルファベット社)への移行を発表してから初めての四半期報告。好調な業績発表を受けて株価が上昇し、同社の時価総額は Appleを超えて世界一となりました。
2015年第4四半期業績は、クラスA株1株あたり8.10ドル、売り上げ207億7,000万ドルというアナリストの予想を上回り、1株あたり8.67ドル、売り上げは約213億2,900万ドルと発表されました。
これを受けて、Alphabet Inc.の株価は時間外取引で6パーセント以上値上がりし、同社の時価総額は5,500億ドルを超えました。Appleの時価総額は5,380億ドルから変わらず、Alphabet Inc.は世界で最も価値の高い企業となりました。
四半期報告では、Google以外の部分は分離され「other bets」(その他のプロジェクト)にまとめられ、売上げのほとんどは、Nest社と高速ネット接続を提供するFiber社、そして、手術ロボットなどを開発するVerily(ヴェリリー)社によるものと説明しています。「other bets」には4億4,800万ドルが計上されており、これは2014年の3億2,700万ドルからアップしています。しかし赤字の額は、19億ドル(2014)だった損失が36億ドル(2015)になっています。
Alphabet Inc.のルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で「常に新境地を開拓していなければ、長期的な企業価値を生み出すことはできない」と述べ、さらに「自身のこれまでのビジネスを自ら破壊しなければ、他の誰かが破壊することになる」と指摘しています。