ディジタル・イクイップメント・コーポレーション(Digital Equipment Corporation: DEC)の共同創立者であるケン・オルセン(Ken Olsen)氏が米国時間2月6日、84歳で亡くなりました。
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DECは1960年代から1980年代にかけて、「PDP」や「VAX」シリーズコンピュータによってミニコンピュータの時代をリードし、Data GeneralやWangとともにボストンのルート128の重要な部分を担っていました。
優れたオペレーティングシステム(OS)と言われる VMS(Virtual Memory System)や人工知能(AI)、LAN(イーサネット)規格など、現在のパソコンハードウェアとOS、ネットワーク時代の基礎を築いた企業でした。
ケン・オルセン(Ken Olsen)氏のご冥福をお祈り致します。
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DECは、1957年(昭和32年)創業、マサチューセッツ州メイナードの紡績工場の片隅でモジュールメーカーとしてスタート。ITベンチャー企業の世界第一号でしょう。
Ken Olsen 氏がDECを率いていたのは、コンピュータが進化を遂げ、IBMなどが製造していた部屋一つ分ほどの大きさがある高額のメインフレームから、ミニコンピュータに移行した時代でした。
1990年のDEC訪問時には、レンガ造りの工場すべての従業員が社長を「Ken(ケン)」と呼んでいることが印象的でした(^^)
- Ken Olsen Science Center(ケン・オルセン科学研究センター / Gordon College)