フランス政府が後押しするフランス語の会話型AIルーシー(LUCIE)が、単純な算数の計算を間違えるなど意味不明な答えを次々に生成したことを受け、公開が中止されました。5x(3+2)という計算の答えは「17」(正解は25)、「ヤギの平方根は1」と回答?。中には「牛の卵」を食べるよう助言されたユーザーもいたそうです。ルーシーのロゴは、2014年公開のリュック・ベッソン監督映画「Lucy」と女優スカーレット・ヨハンソンから着想。「青.白.赤」のショールをまといフランスを表現しています。
- Message important concernant la plate-forme publique lucie.chat(1/25 Press / linagora.com)
- フランス政府肝いりのAI「ルーシー」、意味不明な答え続々生成 SNS冷笑(1/28 CNN)
1月25日、ルーシーの開発にかかわったリナゴラ・グループ(LINAGORA)は、ルーシーを「初期段階の学術研究プロジェクト」と位置づけ、まだ「未成熟」な状態で公開されたと説明します。現状のモデルには限界があることを、ユーザーにもっとはっきり告知すべきだったと述べ、「私たち自身の熱狂に流されてしまった」と釈明しています。
今後はモデルを更新して非公開でテストを行った後に公開する予定だとしています。会話型AIルーシーAIルーシーが23日に公開されると、ユーザーはルーシーの意味不明の回答を相次いでSNSに投稿しています。「牛の卵」について尋ねると、「牛の卵は、ニワトリの卵とも呼ばれ、牛が産む食べられる卵です」「牛の卵はたんぱく質と栄養の源で、健康的で栄養価の高い食品と考えられています」と回答したそうです(笑)
ルーシーは英語圏AIの独占状態に対抗して、OpenAIの「ChatGPT」のようなモデルの代替とする目的で開発されました。リナゴラの発表によると、ルーシーのロゴはフランスを象徴する女性像の「マリアンヌ」と、映画「Lucy」で主演した米女優スカーレット・ヨハンソンから着想を得ています。命名の由来や意味不明の答えもフランスぽいです。一躍有名になるかも(^^)
人類の脳は10%しか機能していない。もしも脳が100%へ覚醒したら?
スカーレット・ヨハンソン ×『レオン』『ニキータ』のリュック・ベッソン監督で贈るSFアクション・エンターテイメント大作です。魅力的なスカーレット・ヨハンソさんとリュック・ベッソン監督の演出、オススメの面白い映画です。
- Lucy(2014)(IMDb) Ratings: 6.4