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TikTok 最大の懸念は、中国の国家情報法と過去のスパイ活動や疑惑

3月23日、中国発の動画共有アプリ TikTokを巡り、米連邦議会は公聴会で中国への利用者データ流出への懸念を追及しました。TikTok運営会社(ByteDance)からは、2021年からTikTokのCEOを務めている周受資(Shou Chew)氏が出席、中国政府への情報提供を否定し、利用禁止・売却案に反論しました。議員からは「TikTokはポケットの中のスパイだ。残念ながら、米国が求めているプライバシーの保護に対する保証は得られていない」という厳しい意見も出るなど、双方の主張の隔たりは埋まりませんでした。

Mr. Shou Chew / House Committee on Energy and Commerce(YouTube)

およそ5時間半に及んだ証言で周氏は、中国共産党とのつながりやデータ共有を繰り返し否定し、米国の1億5,000万人のユーザーの安全を守るために力を尽くしていると強調。2年以上かけて外国からの不正アクセスを阻止するファイアウオールを構築したと述べ、「米国のデータは国内で保管する」方針を示していました。

今月に入り、バイデン政権は中国人の創業者らが株式を売却しなければ、米国でのTikTokの利用を禁止すると迫っています。しかし、23日に中国は政府の承認が必要な技術輸出に関連するとして、いかなる強制的な売却にも反対の立場を表明しています。これにより、米国内で全面禁止の可能性が高まるとも言えそうです。

下記は米下院エネルギー・商業委員会に提出した証言書です(3/22 公開)

TikTok: How Congress Can Safeguard American Data Privacy and Protect Children from Online Harms / YouTube

議員の1人は利用者のコメントの数などに合わせて関心のある動画を提示するTikTokのアルゴリズムについて「自傷行為や自殺などを子どもたちに推奨している」などと述べ、実際に投稿されたとされる過激な表現を含む動画を紹介しました。周CEOはこの議員から「アルゴリズムに対する全責任はあなたにありますか」と繰り返し聞かれましたが、「こうした問題をとても深刻に受け止めている。とても悲しいことだ」と答えるにとどまっています。・・・アルゴリズムも悪用されると・・・

第7条「いかなる組織及び国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助及び協力を行い、知り得た国家情報活動についての秘密を守らなければならない。」

中国へ情報の流出懸念、欧米に広がる TikTok の使用禁止


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