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WEFの国際競争力2018は米国が首位へ、日本は5位(評価方法変更)

10月17日に世界経済フォーラム(WEF)が140カ国を対象に「国際競争力レポート 2018」を発表しました。国際競争力インデックス4.0(GCI 4.0)では、米国が10年ぶりに首位に返り咲き、2位シンガポール、3位ドイツ、4位スイスと続き、日本は5位に躍進(昨年8位)しています。BRICS経済圏では中国28位、ロシア43位、そしてインドが順位を5つ上げて58位としています。米国と日本は評価方法の変更が順位を押し上げたとみられています。

The Global Competitiveness Index 4.0 2018 Rankings / WEF

世界経済フォーラムでは、第4次産業革命が競争力の様相を急速に変化させているとしています。そして、新しい評価方法が導入する国際競争力指標4.0を元に、国際競争力レポートは各経済圏の将来を見据えた準備、社会資本、破壊的ビジネスや債務問題への対応力に関する評価結果などを提供するとしています。

9年連続で1位だったスイスは4位に転落。ただ、WEFのマネージング・ディレクター Saadia Zahidi氏は「従来の指数と新たな指数はりんごとオレンジのようなものだ」とコメント、単純には比較できないとしました。また、「競争力は、’競争’や’ゼロサムゲーム’のどちらでもありません。すべての国がより繁栄することができるのです。リープフロッグ型の経済発展、革新的なアイデアのボーダレスな普及、価値創造の新しい形により、第4次産業革命はすべての国にとって公平な競争の場となります。ただし、技術はそれ自体が問題解決の特効薬にはなりません。技術を生かすために各国は人材と制度に投資しなければいけません」と述べています。

Economy Profiles Japan / WEF(クリックで拡大します)

日本のプロフィールを見ると、Infrastructure(20)、Macroeconomic stability(41)、Skills(26)、Labour market(18)、Business dynamism(14)などで評価点や順位が低く、第4次産業革命の成長戦略としてインフラ(制度)、教育、労働市場、働き方改革、イノベーションエコシステムなどを重要課題として提示しています。

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