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むかわ竜: カムイサウルス・ジャポニクス(Kamuysaurus japonicus)

北海道むかわ町穂別地区で発見された、国内最大の恐竜全身骨格である通称「むかわ竜」は、新属新種の恐竜で「カムイサウルス・ジャポニクス(Kamuysaurus japonicus)」という学名になりました。学名の意味は、「日本の竜の神(日本の神トカゲ)」です。この化石標本は、全長約8メートルで、中型のハドロサウルス科恐竜の成体とされ、年代測定によって7200万年前(中生代後期白亜紀)のものであることが判明しました。

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むかわ竜: カムイサウルス・ジャポニクス(Kamuysaurus japonicus)/ Facebook

北海道大学総合博物館の小林快次教授は、学術的意義について「むかわ竜の発見により、恐竜が絶滅する直前の白亜紀末の世界が初めて日本の恐竜で描かれるようになりました。また、むかわ竜はおそらく海岸線に棲んでいました。これまで恐竜時代の海岸沿いの世界はあまり描かれてこなかったので、むかわ竜は、海岸沿いに棲んでいた恐竜がどのような生活をしていたか教えてくれる世界的にも重要な化石といえます。」と述べています。

Kamuysaurus
想像図: Art by Masato Hattori, published by Yoshitsugu Kobayashi, Tomohiro Nishimura, Ryuji Takasaki, Kentaro Chiba, Anthony R. Fiorillo, Kohei Tanaka, Tsogtbaatar Chinzorig, Tamaki Sato & Kazuhiko Sakurai – https://www.nature.com/articles/s41598-019-48607-1

北海道胆振東部地震で、むかわ町は震度6強の大きな揺れに襲われましたが、「むかわ竜」の化石は奇跡的に無傷でした。クラウドファンディング(A-port)のプロジェクトでは、震災復興のシンボルである「むかわ竜」の新たな全身骨格レプリカを製作します。製作したレプリカは、全国の多くの方々にご覧いただける機会を増やすために様々な場面で活用していきたいとしています。

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カムイサウルス・ジャポニクス(Kamuysaurus japonicus)/ むかわ町恐竜ワールド戦略室(YouTube)

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