アフリカの発展と気候変動との戦いに必要なエネルギーについて(TED: Rose M. Mutiso)

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この「目からうろこ」のトークで、エネルギー研究者のローズ・M・ムティソ(Rose M. Mutiso)氏は、世界のカーボンバジェット(炭素予算)の残りをアフリカのニーズに優先的に振り分け、成長を促し、炭素排出のより少ない世界を公平に達成すべきだと主張します。アフリカが気候変動と戦うには、より多くのエネルギーが必要です。世界の貧困層に排出量の軽減を課すことで経済的不平等は拡大し、エネルギー版アパルトヘイトの構築になってしまうと語ります。

The energy Africa needs to develop — and fight climate change | Rose M. Mutiso

驚かされるのは、エネルギーを持つ者と持たない者の格差です。地球上には信じられないほどのエネルギーの不平等があります。より良い生活のための安価で豊富で安定したエネルギーが、数十億人分不足しています。日々、停電することなく事業を営み、作物が腐らないよう保存し、命を守る医療設備を動かし、在宅勤務や同僚とのテレビ会議を行い、鉄道や工場を動かし、基本的に成長し繁栄するための、そして尊厳や機会を手に入れるためのエネルギーです。裕福な国には、そのようなエネルギーがありますが、大半のアフリカ諸国や他の多くの国々にはありません。数十億もの人々が世界の他の国々からますます置き去りにされています。

カーボンバジェットとは、地球の大気が安全に吸収しうる累積排出量の推定値です。このカーボンバジェットを破綻させないという緊急課題に直面しながら、アフリカに対する世界の見方には大きな矛盾があります。一方では、私たちが成長し、絶望的な貧困から脱却し、中間層を構築し車やエアコン、その他の文明の利器を所有するよう求めています。

多くの貧困国が、低炭素のエネルギーシステムへの移行で、すでに西側のかなり先を行っています。故郷ケニアの電力の大半には、炭素が使われていません。地熱や水力、風力などの再生可能なエネルギーが、ケニアの電力のおよそ80%を供給しています。米国ではたった17%です。

The energy Africa needs to develop — and fight climate change | Rose M. Mutiso

他国の人々と同様に、アフリカの人々にも、豊かさを望み享受する権利があります。私たちは仕事や教育、尊厳や機会を平等に与えられるべきです。同時に私たちは世界全体がゼロカーボンの未来を必要としていることを十分理解しています。矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、次の3点を考えてみて下さい。

第一に、アフリカは気候変動の加害者ではありません。被害者です。
第二に、アフリカが気候変動と戦うには、より多くのエネルギーが必要です。
第三に、世界の貧困層に排出量の軽減を課すことで経済的不平等は拡大しています。エネルギー版アパルトヘイトの構築です。

ゼロカーボンの未来を達成しなければなりません。その移行過程でアフリカと他の貧困国は、世界のカーボンバジェットの残りを当然得られるべきです。経済的な競争や、気候への適応、世界の安定、経済的な公平性のため裕福で排出量の多い国々は、自国の経済から着手し脱炭素化を牽引する責任を持たなければなりません。

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