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テレビのエミー賞の由来は撮像菅イメージオルシコン(Immy)

エミー賞(Emmy Award)は、米国テレビ芸術科学アカデミー(The Academy of Television Arts & Sciences)の主催で、1949年から米国のテレビドラマを始めとする番組のほか、テレビに関連する様々な業績に与えられる賞で、海外制作の番組などのほか、制作技術や放送機器・技術に対しても表彰が行われています。

EEV 4.5 inch IMAGE ORTHICON / Golden Age Television Recreations
EEV 4.5 inch IMAGE ORTHICON / Golden Age Television Recreations

イメージオルシコン(Image Orthicon 、IO)は、世界初の撮像菅であるイメージディセクタ(Image dissector)に、RCA(Radio Corporation of America)のアルバート・ローズ(Albert Rose)、ポール・K・ウェイマー(Paul K. Weimer)と Harold B. Lawが発明したオルシコン技術を組み合わせて、1939年から1940年にその原型が開発されています。

初期テレビ放送のビデオカメラとして1960年代まで一般的に使用されて、テレビ普及開始時代の撮像管の代名詞のように扱われました。

image orthicon
オルシコン(Orthicon)撮像管 / 坂元洋幸

イメージオルシコンの業界での愛称が「Immy」でした。これを女性の名前の呼び方とした「Emmy」がエミー賞の由来となっています。

なお、1958年に誕生したグラミー賞(Grammy Awards)の「Grammy」は、蓄音機(Gramophone:円盤記録方式)に由来しています。

テレビ局に入社して2年間ほど、イメージオルシコンの白黒カメラ(東芝製IK-11)のカメラマンと映像調整(VE)をしたことがあり、イメージオルシコン効果をYouTubeで見ると、つい思い出してしまいます。独特のモノクロ映像階調とエッジ効果の映像は懐かしいですね(^^)

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