ゴッホの「星月夜」に隠れた意外な数学(TED-Ed)

  • TED

乱流(らんりゅう、turbulence)は、流体の流れ場の状態の一種です。乱流の確立した定義は現時点においても存在しませんが、数学的にはナビエ・ストークス方程式の非定常解の集合であるということができます。難解な流体力学における「乱流」の概念ですが、絵画などに描写することはできます。教育者のナタリア・セント・クレア(Natalya St. Clair)さんは、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)が、「星月夜」において、「乱流」の動き、流れと光という深遠な謎をどのように正確に描写したかについて説明しています。

The unexpected math behind Van Gogh’s “Starry Night” – Natalya St. Clair

1932年に31歳の若さでノーベル物理学賞を受賞したドイツの物理学者ヴェルナー・ハイゼンベルグは、私が神にお会いできたら、「なぜ、相対性と乱流を作られたのですか?」と質問するそうです(^^) 乱流の概念は極めて難解です。

2004年に科学者達が、ハッブル宇宙望遠鏡を使って恒星の周りの塵やガスの雲の渦を観察したところ、それはゴッホの「星月夜」を思わせるものだったそうです。そこで研究者たちは「星月夜」をデジタル化し、ピクセル間の明度の変化を計測しました。この計測データから得られたカーブから、精神病を患っていた期間のゴッホの絵画は流体の「乱流」と驚くほど近いと結論付けました。また、一見「乱流」にも見えるムンクの『叫び』のような他の芸術家の作品には「乱流」と一致は見られませんでした。

ゴッホの荒れ狂った天賦の才が「乱流」の描写を可能にしたと言うことは簡単ですが、激しい苦しみに苛まれながらも、真実に潜む「美」を正しく表現することは至難の業です。ゴッホは人類以前にもたらされた自然界の最も難しい概念の一つを感じ取り、描写することができたのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です