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You Can See Everything

ドキュメンタリー映画「You Can See Everything」高い評価と記録的な興行収入

米連邦刑務所に収監目前のエリザベス・ホームズ(Elizabeth Holmes)に密着したドキュメンタリー映画「You Can See Everything」が高い評価で、週末の興行収入で記録的な大ヒットを収めています。ホームズは、シリコンバレーで血液検査ベンチャーのセラノス(Theranos)を創業し、CEOを務めた若き美人経営者です。投資家に対する詐欺罪と詐欺共謀罪で、2022年に禁錮11年3カ月の判決を受けて現在も服役しています。2014年にわずか30歳で推定45億ドル(約7,200億円)の資産を築き、最年少の女性ビリオネアとして名を馳せました。

You Can See Everything
You Can See Everything / A24(Facebook)

スタンフォード大学の化学工学科の2年生だったエリザベス・ホームズは、2003年に大学を中退して「少量の血液で200種類以上の血液検査を迅速かつ安価に出来る」というふれ込みで、医療ベンチャー企業セラノスを創業しています。

ネイサン・フィールダー(Nathan Fielder)監督が率いる撮影チームは、ホームズが連邦刑務所に収監される前の34日間にわたり彼女と家族への密着取材を許可されました。予告編の中では、ホームズが制作陣に対し、「私がいなくなる前に、この物語を映像に残しておくべきタイミングだと思う」と語りかける音声が確認できます。

フィールダーと共同監督のランス・オッペンハイム(Lance Oppenheim)は9月初め、米コロラド州で開催された第53回テルライド映画祭で本作を初上映しています。「ネイサン・フォー・ユー」などのコメディ作品で知られるフィールダーはこの撮影について、「自分が一体何を経験したのか、今日に至るまで正確に理解できずに苦しんでいる」と語っています。

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Cropped photo of Elizabeth Holmes Backstage at TechCrunch Disrupt San Francisco 2014. Photo by Max Morse for TechCrunch. / Wikipedia

9月23日に公開された2分半の短い予告編は、フィールダー監督がホームズに「あなたは本当に、自分は何も悪いことをしていないと思っていますか?」と問い詰める場面から始まります。これに対しホームズは「していません」と答えています。

また、予告編の最後でホームズは「誰かに泣いている姿を見られても平気になるまで、ええと、本当に長い時間がかかりました」と語り、その直後には彼女の目に一筋の涙が浮かぶシーンが映し出されています。

米アカデミー賞の最高栄誉である作品賞には、これまで1度もドキュメンタリー映画がノミネートされたことはありません。しかし報道によると、本作の配給会社であるA24はこの部門に「You Can See Everything」を送り込むべく、キャンペーンを推し進めていると言います。

「You Can See Everything」は、アカデミー賞の舞台でハイテク業界の富豪を題材にした他の複数の映画と競い合うことになる可能性があります。世界首位の富豪を追った4時間の映画「Musk」も批評家から高い評価を集めており、長編ドキュメンタリー映画賞へのノミネートを目指しています。また、OpenAIのサム・アルトマンCEOが2023年に一時解任された騒動を描いた近日公開予定の映画「Artificial」も高い評価を得ており、一部の賞レース専門家からは有力候補の1つと目されています。

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You Can See Everything / A24(Facebook)

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