ノルウェー最大の罪とされる映画「ホロコーストの罪人」

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1942年11月、ノルウェー秘密国家警察・クヌート・ロッドの指揮のもと、警官とタクシー運転手らによって、ノルウェーに住むユダヤ人全員がオスロ港へと強制移送されます。何も知らずに港に連れてこられた人々の前に待ち構えていたのは、アウシュヴィッツへと向かう船「ドナウ号」でした・・・。
映画ホロコーストの罪人(原題:Den største forbrytelsen / 最大の罪)は、家族を引き離されたブラウデ家に焦点を当てて描かれ、ジャーナリストで作家のマルテ・ミシュレ(Marte Michelet)氏のノンフィクション(Den største forbrytelsen)を原作としています。

映画『ホロコーストの罪人』/ Facebook

第二次世界大戦下のノルウェーに生きるユダヤ人家族の悲劇的な運命とともに、ホロコーストにノルウェー警察が加担していたノルウェー最大の罪とされる実話を描いたドラマです。

ユダヤ人一家のブラウデ家はボクサーの息子チャールズが非ユダヤ人女性のラグンヒルと結婚し、幸せな日々を送っていました。しかし、ナチス・ドイツがノルウェーに侵攻すると状況は一変します。ユダヤ人は身分証明書にユダヤ人の印「J」のスタンプが押され、チャールズら男性はベルグ収容所へと連れて行かれ、厳しい監視のもと強制労働を強いられます。一方、取り残された母とチャールズの妻は夫や息子たちの帰りを待ちながらも、資産を接収されるなど徐々に圧力を強めてくる政府に身の危険を感じ、スウェーデンへの逃亡も準備していました・・・。

ユダヤ人をアウシュヴィッツへ…『ホロコーストの罪人』本編映像 / YouTube

ノルウェー生まれのエイリーク・スヴェンソン(Eirik Svensson)監督はインタビューで、「私はこういった出来事について無知であった事に気づかされ、当時のノルウェー人がユダヤ人に対して行った行動に対する強い想いが沸き起こりました。自分がこの作品を映像化しないのであれば、映画そのものを作り続ける意味はないのではないかと思ったほどです」と述べています。

スヴェンソン監督は「いま我々が生きている世界との類似点について考えました。希望や夢、家族や愛する人を持った普通の人たちなのに、すべてを奪われてしまった人たちが今もいます。ホロコーストと直接的に比較できませんが、私たちは人権を侵害する現代の残虐行為に対して敏感である責任があると思います。たとえそれが自分たちや家の近くで行われていようと、それがはるか遠く地球の反対側で行われていようと」と述べています。

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