10月5日、ノルウェーのノーベル賞委員会は2018年のノーベル平和賞を、性的暴力の被害者救済に取り組んできたコンゴ民主共和国のデニ・ムクウェゲ(Denis Mukwege)医師(63)と、イラクのヤジディ教徒(Yazidi)で、自ら過激派組織イスラム国(IS)による性的暴力の被害にあいながらも、その実態を訴えてきた女性人権活動家のナディア・ムラード(Nadia Murad)氏(25)の2人に授与すると発表しました。

Denis Mukwege, Nadia Murad / Ill. Niklas Elmehed. © Nobel Media

ノルウェーのオスロにある選考委員会のベリト・レイス・アンデシェン委員長は、「戦争や武力紛争での女性に対する性的暴力を根絶するために力を尽くした」と述べ、功績をたたえました。

ムクウェゲ氏はフランスで医学を学んだあとコンゴ民主共和国の紛争地帯に病院を設立し、混乱の中で性的な暴力を受けた多くの女性の治療や心のケアに取り組みました。
ムラード氏はISに母親や兄弟を殺害されみずからも暴行を受けましたが、その後ISから逃れ、精神的な治療を受けるかたわら、世界各地を回ってISによる性的暴力の実態を訴えてきました。

今年はセクハラや性暴力を告発する #MeToo が世界的な運動に広がったことから、報道陣が今回の選考理由との関連を尋ねると、選考委員会のレイス・アンデシェン委員長は「#MeToo運動と戦争犯罪の間には直接の関係はないものの、両者には共通点がある。女性に対する苦しみをしっかりと見つめ、女性が辱めを受けている事実を受け止め、声を上げていくことが重要だ」と述べました。

Dr. Denis Mukwege is founder of Panzi Hospital in the Democratic Republic of Congo, where he and his staff have cared for more than 50,000 survivors of sexual violence.

Nadia Murad is a 24-year-old Yazidi woman who advocates on behalf of her community and survivors of genocide.


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