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フランクル 夜と霧とボルタンスキー No Man’s Land

ヴィクトール・エミール・フランクル(Viktor Emil Frankl、1905 – 1997)さんは、オーストリアの精神科医、心理学者です。第二次世界大戦中、ユダヤ人であるが為にナチスによって強制収容所に送られました。この体験をもとに著した「夜と霧」は、日本語を含め17カ国語に翻訳され、60年以上に渡って読み継がれています。

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Prof. Dr. Franz Vesely / Wikipedia(1965)

初めて読んだ時は衝撃を受けました。

人間とはなにものか・・・。

著者は、極限におかれた人々の心理状態を分析します。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。

こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及びます。

フランスに生まれ自身はユダヤ人。クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)さんは、人間の「生と死」「記憶」をテーマとして作品を発表していますが、この No Man’s Land を見た時、すぐに「夜と霧」の場面や写真が甦ってきました。

大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012が、7月29日から始まります。

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