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世界の人々が賞賛したイラン映画 A Separation(別離)

  • Movie

2月26日、イラン映画として初めて第84回アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。この映画のアスガル・ファルハーディー監督は、受賞後に感想を語っています。
「私は、この名誉ある素晴らしい賞を、かけがえのない文明と文化を持つ、祖国イランの国民に捧げます。私がこの賞を授与された一方で、世界各地の政治家の間から、戦争や暴力、いがみ合いといった好ましくない言葉ばかりが聞こえてきます。しかし、イランは豊かな古代文明を持って、人々に語りかけています。」

A Separation(別離)/ en.wikipedia

世界で80の映画賞を受賞し、また「観客賞」も多く、批評家だけでなく一般観客からも絶大な支持を得ています。日本では2011年9月16日、アジアフォーカス・福岡国際映画祭で初めて上映されています。

歴代映画評価ランキングIMDb Charts: IMDb Top 250 の69位に掲載されています。

テヘランに住むナデル(夫)とシミン(妻)夫婦には11歳の娘テルメーがいる。
シミンは夫と娘とともにイランを出国したいと考えているが、ナデルは迷っている。同居しているアルツハイマー病の父親を心配してのことだ。すでに出国に必要な手続きを終えたシミンはそれを拒否したナデルとの離婚を決意する。

家庭裁判所に訴えたが、離婚は認められない。シミンは夫と娘を残し、実家へと帰ってしまう。ナデルは、父の世話のためにラジエーという若い娘を雇うことにした。ナデルは知らなかったが、彼女は妊娠していた。

ある日、ラジエーは用事があって外出し、ナデルの父をベッドにしばり閉じ込めて出かける。帰宅したナデルは意識不明でベッドから落ちた父を見つけることになる。激怒したナデルはラジエーが戻ってくると彼女をどなりつけアパートから押し出すが、その勢いでラジエーは階段から落ち、妊娠していた赤ん坊を流産してしまう。

ナデルは訴えられ、裁判にかけられる。妊娠を知っていたのであれば殺人罪に問われることになる。一方ラジエーは老人の虐待を責められる。ラジエーの夫のホッジャトから生まれなかった息子の殺人の罪で服役するか、それとも金銭的賠償をするかの選択を迫られるナデル。

そして、離婚の危機が迫っている。追いつめられたナデルの運命は・・・・。

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