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人種差別に抗議:黒人の命は大切(Black Lives Matter)

黒人の命は大切(Black Lives Matter 通称:BLM)は、2013年から2014年にかけて、米国の黒人に対する差別や暴力に抗議する運動の合言葉となり、2014年8月に南部ミズーリ州ファーガソンで18歳の黒人青年マイケル・ブラウンが白人警官に射殺されたのを機に、全国的な抗議運動と共に広がりました。「白人と同じように黒人の命にも意味がある」という意味が込められています。黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃。特に白人警官による無抵抗な黒人への暴力や殺害、人種による犯罪者に対する不平等な取り扱いへの不満を訴えています。

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Black Lives Matter mural painted on the road to the White House in Washington DC / The Sun(YouTube)

2020年5月のミネソタ州ミネアポリスで発生した黒人男性を白人警官が死に至らしめた事件に端を発した抗議デモは、その多くは平和的に行われていますが、一部で暴力的になり暴動となっています。

ワシントンのミュリエル・バウザー(Muriel Bowser)市長(民主党)は、トランプ大統領に宛てた書簡で連邦軍をワシントンから排除するよう要求。「連邦執行機関の人員や装備の導入は抗議者を扇動している。ほとんどの抗議者は、黒人の米国人を殺害している、壊れた人種差別的な国の制度が変わるよう、平和的に抗議して改革を求めている。」としました。

さらに市長は、連邦軍兵士が身分証明書を身につけていないことが、「指揮系統」外での活動につながっていると批判。「法の執行機関は米国市民の権利を守るために存在すべきで、権利を制限するために存在するべきではない。」としました。

トランプ大統領は、これまでの抗議デモに対して国土安全保障省や連邦捜査局(FBI)、移民・関税執行局(ICE)、陸軍、州兵など様々な連邦組織から、兵士数千人をワシントンに配備して強硬姿勢を示しています。

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Black Lives Matter mural painted on the road to the White House in Washington DC / The Sun(YouTube)

3月5日、バウザー市長は2区画にわたって「Black Lives Matter」と黄色くペイントされたホワイトハウスに続く通りを公開しました。また、交差点の新名称「Black Lives Matter」プラザの標識を設置しました。ホワイトハウス前の16thストリートの交差点が、正式に「Black Lives Matterプラザ」になりました。

Black Lives Matterグローバル・ネットワークのワシントン支部は、バウザー市長の行為を「我々の要求を無視しながら白人のリベラル派をなだめる」方法だと酷評しています。

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