映像ジャーナリストの伊藤詩織氏が、自身が被害にあった性的暴行への調査に乗り出していく姿を“自ら記録した”初監督作品です。日本の司法制度と社会状況を浮き彫りにしながら、事件の真相に迫っていきます。自身のレイプ体験と日本の性暴力をテーマに執筆したノンフィクション「Black Box」(2017年)は、2018年に日本ジャーナリスト協会最優秀ジャーナリズム賞を受賞し、9ヶ国語/地域で翻訳出版されています。映画「Black Box Diaries」の日本公開が待たれます。
- Black Box Diaries(en:Wikipedia)
- >伊藤詩織が“初監督映画”を語る 自身が被害にあった性的暴行への調査に乗り出す「Black Box Diaries」(2/4 映画.com)
- 伊藤詩織さんのドキュメンタリー『Black Box Diaries』がチューリッヒ映画祭で2冠(10/13 The Hollywood Reporter Japan)
この映画「Black Box Diaries」は2024年のサンダンス映画祭でプレミア上映されています。10月25日に米国の MTVドキュメンタリーフィルム(MTV Documentary Films)と、英国のドッグウーフ(Dogwoof)の配給で公開されています。
2024年10月12日、開催されていた第20回チューリッヒ映画祭(Zurich Film Festival)のドキュメンタリーコンペティション部門に出品され、最優秀ドキュメンタリー賞のゴールデンアイ賞と、全応募作品が対象の観客賞を受賞しています。
- Black Box Diaries(IMDb) Ratings: 7.9
- Awards(IMDb) 各国映画祭受賞とノミネート暦
- 伊藤詩織さんの映画、欧州議会で 一般公開前に先行上映(11/21 KYODO/YAHOO!)
先週、伊藤詩織さんは EUの「価値と透明性担当副委員長」であるヴェラ・ヨウロヴァ(Věra Jourová)氏と会談しています。2024年4月、2年間の厳しい交渉の末、EUは女性に対する暴力と家庭内暴力に対抗する指針を可決しました。それは大きな前進でしたが、重要な問題があります。この指針には「レイプや同意」の定義がありません。EU各国で「同意」の解釈が異なるため、「レイプと同意」の共通定義に難しさがあるそうです。
ヨウロヴァ氏はチェコの政治家、弁護士です。2014年から2019年まで欧州委員(司法、消費者、男女平等担当)を務め、現在は欧州議会副委員長(Values and Transparency)です。
- Věra Jourová(EU)
- Shiori Ito(Facebook)