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Hvaldimir

元ロシアスパイのシロイルカ(Hvaldimir)がスウェーデンに出没

2019年にノルウェー沖でハーネスを着けた状態で発見され、ロシアのスパイとの疑いが持たれたシロイルカ(ベルーガ)がこのほど、スウェーデン沖に現れました。5月29日、このシロイルカを追跡している団体ワンホエール(OneWhale)が発表しました。このシロイルカはノルウェー語の hval(クジラ) という言葉と、ロシアから来た(Vladimir Putin)とされることを掛けて バルジーミル(Hvaldimir) の愛称で呼ばれ、推定13~14歳とされます。
<追記 6/14, 2023: Hvaldimirはノルウェーの海に戻りました。>
<追記 3/26, 2024: The Whale Who Went AWOL / NYT>
<追記 9/4, 2024: 人懐っこい孤独なシロイルカ(Hvaldimir)が亡くなる。

Hvaldimir
Hvaldimir 11/8/2021 / OneWhale(Facebook)

このシロイルカは、2019年4月26日にハンメルフェストの北、ロルブソヤ島(Rolvsøy, Finnmark)に出現し、小型カメラを装着できる「サンクトペテルブルクの装備(Equipment St. Petersburg)」というラベルが貼られたハーネスを着用していました。このハーネスから解放された後もシロイルカはその場所に留まり、人懐っこい性格で可愛がられています。海洋調査に該当しないことから、一部の科学者はスパイとして訓練されたイルカとの見方をしています。

5月29日に、スウェーデン南西部フンボストランド(Hunnebostrand)沖で確認されました。追跡団体(OneWhale)の海洋生物学者は、スウェーデンは本来の生息地から離れており、「なぜこれほどスピードを上げて南下したのか分からない」と話しています。推測では、「ホルモンによって交尾相手を探すよう駆り立てられているのかもしれない。または、非常に社会的な動物なので、寂しくて他のシロイルカを探しているのかもしれない」とも話しています。

いままでバルジーミルは、ノルウェーでサケの養殖場の下に集まる野生の魚を食べて暮らしていました。スウェーデンでは餌を捕まえられないと懸念されており、すでに痩せ始めているということです。

Hvaldimir escaped captivity and became a global celebrity. Now, no one can agree about what to do with him.

Hvaldimir
By Ferris Jabr: Published Jan. 14, 2024 Updated Feb. 12, 2024 / nytimes.com

元ロシアスパイの人懐っこい孤独なシロイルカ(Hvaldimir)が亡くなる。


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