初の自律ロボット「タロス」の神話(TED-Ed: Adrienne Mayor)

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技術の神であるヘパイストスは、最も巧妙な発明に熱心に取り組んでいました。彼はミノス王のために、クレタ島の王国への侵入者を減らすための新たな防御システムを作っていました。
しかし人間の看守や一般的な武器では不十分だったので、想像力のある神は不屈で新たなる護衛を作りました。エイドリアン・メイアー(Adrienne Mayor)さんが、史上初めての自律ロボット、タロスの神話を説明しています。

The Greek myth of Talos, the first robot – Adrienne Mayor

ヘパイストスは、輝く青銅で作られたものは、超人的な力を持ち、神々の命の源である霊液イコルで動きます。彼はこの創造物をタロスと名付けました。史上初の自律ロボットです。

青銅製の守護者は、侵入者を見つけるため1日3回島の周囲を回りました。岸に近づく船に気付いた時には、その航路に巨大な岩石を投げつけました。生存者が陸に辿り着いた場合は、彼は金属製の自分の体を赤く熱し、その胸で被害者を押しつぶしました。

薄汚い恰好をしたイアソンとメディアと「アルゴー号」の乗組員たちは、黄金の羊の毛皮を苦労の末に手にして旅から帰還しているところでした。魔女メディアは、ロボットの足首に光るボルトを見つけ、彼女はボルトを取り除く代わりに、タロスを不死身にすると言いました。自らの機械的な本質に気付かないものの、永遠の命に憧れる程度に人間的であった彼は同意しました。

メディアが薄々気づいていたとおり、ボルトはヘパイストスの設計上の欠陥でした。イコルが溶けた鉛のようにあふれ出て、タロスのエネルギー源を流してしまいました。ロボットは轟音と共に倒れました。

2,500年前でさえも、ギリシャ人たちは人間と機械の間にある「不確かな境界」について既に考え始めていたのです。そして人工知能に関する現代における神話と同様に、タロスの物語は機械の頭脳の話でありながら、機械の心についての話でもありました。タロスの死を描く紀元前5世紀のあるつぼには、涙で銅製の頬をぬらしながら死んでいく、自動人形の絶望が描かれています。

青銅の巨人タロスも登場するレイ・ハリーハウゼン(Ray Harryhausen)さんの代表作、映画「アルゴ探検隊の大冒険」は素晴らしいですね(^^)

Two models from Ray Harryhausen at the National Media Museum, Bradford. Left is Allosaurus, right is Talos, the bronze giant. These are permanent models from the original moulds. / Wikipedia

特撮映画の巨匠レイ・ハリーハウゼン(Ray Harryhausen)さん


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