危機に瀕する儀式用マスクの造形美と多様な想像力

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写真家クリス・レイニア(Chris Rainier)氏(61歳)は、1980年代半ばからモンゴル人のシャーマンやブータンの修道僧など、世界6大陸のマスクを付けた人々の写真を撮り続けてきました。シンプルなタイトルの写真集「マスク」には、主に辺境の地に存在する部族文化に焦点を当てて、多種多様な外観と造形美、その機能を紹介した130枚を超える写真が掲載されています。

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ブータンのパロで仏教徒が身に着けているマスク / Chris Rainier

レイニア氏が定めた唯一のルールは、撮影したマスクが今も儀式で使用されているということだそうです。レイニア氏は「写真を見る人に、掲載されているマスクは、今も実際に使われているということを伝えたかった」と述べ、さらに「地元の博物館に展示されている単なる木や布でできた工芸品ではないということを分かってもらいたい」と語ります。

レイニア氏は、撮影した儀式の多くは危機に瀕していると指摘。全世界に近代化の波が津波のように押し寄せる中、自らの活動を「時間との戦い」と表現しました。「伝統を撮影し、保存することは写真家である自分の役目と考えている」としています。


クリス・レイニア氏が遭遇した世界中の無数の文化と、写真の力について Nat Geo Live(2012)で語っています。

米アラスカ州に住むトリンギット族が使用するオオガラスのマスク / Chris Rainier

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