吉野彰氏にノーベル化学賞(リチウムイオン電池の開発)

10月9日、スウェーデン王立科学アカデミーは、2019年のノーベル化学賞を、スマートフォンや電気自動車などに利用が広がるリチウムイオン電池の開発に貢献した米テキサス大のジョン・グッドイナフ(John B. Goodenough)博士(97)と、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガム(M. Stanley Whittingham)教授、そして吉野彰(Akira Yoshino)旭化成名誉フェロー(71)の3人に贈ると発表しました。

Sony Hi-MD隨身聽系列專用電池LIP-4WM,可用於MZ-NH1、MZ-NH3D、MZ-EH1 / Wikipedia

ウィッティンガム氏は1970年代、リチウムを利用した充電池を提案しました。グッドイナフ氏は、当時英オックスフォード大に留学していた水島公一・東芝エグゼクティブフェローらとともに電極を研究し、合成が簡単で高い電圧を起こすコバルト酸リチウムが正極に適していることを79年に発見しました。

吉野氏は、2000年のノーベル化学賞受賞者、白川英樹筑波大名誉教授が発見した電気を通すプラスチック「ポリアセチレン」が、電子を出し入れできる性質を持っている点に着目。83年にコバルト酸リチウムを正極に、ポリアセチレンを負極に使ったリチウムイオン電池の原型を開発した。85年にはポリアセチレンより熱に強く、小型化できる炭素材料(グラファイト)を負極に使い、現在のリチウムイオン電池を完成させました。

Announcement of the Nobel Prize in Chemistry 2019 / Nobel Prize

王立科学アカデミーは声明で「この充電式電池は、携帯電話やラップトップといったワイヤレス電子機器の基礎を築いた」とし「電気自動車から再生可能エネルギーの備蓄まであらゆるものに利用され、化石燃料ゼロの世界を可能としている」と指摘しました。

日本の受賞者は、米国籍取得者を含め計27人となります。グッドイナフ氏は史上最高齢(97歳)の受賞が決まりました。

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