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地下鉄ホームで格闘する2匹のネズミ「動物写真大賞」を受賞

誰もいないロンドンの地下鉄ホームでパンくずをめぐり格闘する2匹のネズミ、作品名「駅のけんか(Station Squabble)」が、ロンドン自然史博物館の「野生動物写真家大賞」を受賞しました。4万8,000枚以上の写真の中から市民の投票によって選ばれました。撮影したサム・ロウリー(Sam Rowley)さん(25歳)は、「ロンドンの地下鉄にネズミがいることは誰でも知っているが、今回のような視点で撮った人はいなかったと思う」と語っています。

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A ‘Station squabble’ caught in a split-second / Photo: © Sam Rowley/WPY / BBC Earth: Facebook

パンくずをめぐり格闘する2匹のネズミのユーモラスな一枚なのですが、人間社会の現実や格差を象徴しているようでもあります。大都会の地下トンネルの中では、たくましく生きる動物の過酷な生存競争が繰り広げられています。

野生動物写真家のサム・ロウリーさんは、ロンドン中心部の様々な駅で地面に寝そべって写真を撮影、通勤者からはいぶかしげな視線が注がれました。それでも「人々は興味津々で、盛んに話しかけてきて理解を示してくれた」ということです。撮影には5日間を要したそうです。

サムさんは「この賞を受賞できてとてもうれしいです。日常生活の中で撮影されるこのような親しみやすい写真で成功することは夢でもありました。これからも最も身近な都市環境で見られる予想外のドラマを撮影していきたい」と語ります。

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