巨大な地下ラジエター構造の地熱発電(Eavor-Loop™)

カナダのアルバータ州カルガリーを拠点としたテクノロジー企業「Eavor Technologies」が、最新の掘削技術と地熱発電技術を組合せ、地熱発電の欠点をすべて克服する巨大な地下ラジエター構造のクリーン発電システム(Eavor-Loop™)を推進しています。このソルーションは、すでに複数のエネルギー・イノベーション・アワードを受賞しています。

地熱は古くから人間に利用されてきた身近なエネルギーですが、発電に利用するには「高温の水蒸気を豊富に得られる地域」が限定されており、旧来の技術水準では標準化やスケールアップ(小電力から大電力)が難しく、他の再生可能エネルギーに遅れをとっていました。Eavor-Loop™ はスケーラブルなソリューションで、地熱発電の探査リスクが少ないものです。

Eavor-Loop™は、約2.5km離れた地点に埋めた垂直のパイプ2本を、水平に配列された横方向のパイプで接続して表面積を増やし、可能な限り多くの地熱を吸収するというシステムです。温度の低いものが下に沈みやすい性質を利用して流体が循環します。青で示す冷たい流体は沈み、赤の温かい流体は上昇するため、ポンプを必要とせずに自然に循環させることができます。

Eavor-Loop™ : Much like a massive subsurface radiator an Eavor-Loop™ simply collects energy from the natural heat gradient of the Earth via a highly efficient conductive system.

Eavorでは、地下水や植物など自然環境に影響を与えないように、環境から完全に隔離された無害の流体を「ラジエター」のように閉ループに循環させて「地熱」のみを回収します。風力や太陽光と異なりベースロード電源になります。

Eavor-Lite(動画を参照)のプロジェクトも進んでいます。Eavor-Loopを発展させたもので、カナダ国内で3~4箇所への設置が計画されており、2021年以降はドイツやフランス、日本でも設置が予定されているとのことです。再生可能エネルギー(クリーンエネルギー産業)は成長を続けており、2020年以降の10年は、これまでよりも地熱発電の発展がさらに活発になります。

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