描くことで人はどれほど自由になれるのか(TED: Shantell Martin)

「自分は何者か?」この疑問に答えるべく、アーティストのシャンテル・マーティン(Shantell Martin)さんは、ペンが導く先へと赴きます。楽しく素晴らしい視覚に訴えるこのトークでは、タイムズスクエアの大型ビジョンから、ニューヨーク・シティ・バレエ団の踊り子たちの体まで、あらゆるものを横断して描くマーティン特有のフリースタイルの線描画を取り上げながら、彼女がアートを通じ、どのように自由や新たなものの見方を発見したのかについて語っていきます。
絵を描くことで、どのように手と心を繋げ、世界との繋がりを深められるのか見てみましょう。

ロンドン南東部の公営住宅団地で育った私はよそ者でした。私は6人きょうだいの一番上で、他はみんなイギリス人らしい見た目で、金髪に青い目の可愛らしい子供でした。その中にいたのが褐色の肌でアフロヘアのナイジェリア人ハーフの私でした。見た目も違えば、感じ方も違い、色々な面でまわりのあらゆる人とも、物とも違った考え方をするようになったらどうなるでしょう? 人種差別的・同性愛者差別的な暗く孤独な場所から抜け出す方法をどう見つけられるでしょう?

私がまず始めにしたのは、ペンが描く線を追い、私に「お前にはできない」 としか言わない社会から自分を引っ張り出すということです。私はペンに信頼を寄せ、それは私をセントラル・ セント・マーチンズという由緒ある美術学校に導いてくれ、そこを主席で卒業しました。

ロンドンには私の居場所はないことを感じて、日本に居を移しました。そこでは、誰からも出身について尋ねられることはありませんでした。私はただの「ガイジン」の一人でした。日本に5年間住み、集中的に作品作りに取り組んだ後、ニューヨークに転居します。

ニューヨークに着いた時、ひたすら絵を描き続けました。好奇心が私のペンのインクとなり、私はより深いところへと、飛び込み続けました。やがて、力強く自信に満ちた自分の空間を作りはじめました。私だけの空間です。最初それは自分の部屋でしたが、それが「ニューヨークタイムズ(A Very Fine Line)」で取り上げられて、突如として私の作り上げた世界が世間に注目されるようになりました。

How drawing can set you free | Shantell Martin

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です