東京五輪は多様性と寛容の社会へ変えるチャンス

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7月23日、新型コロナウイルス禍で1年延期された東京五輪は、国内外の感染拡大に歯止めがかからないまま開幕を迎えました。異例の無観客開催が決まり、開会式もフィールドを取り囲むスタンドに人影はまばらです。女性差別発言や人権軽視の言動などで大会関係者が相次ぎ辞任し、五輪憲章が掲げる「多様性」に黄色信号が灯る中、ハイチ系米国人の父と日本人の母を持つ女子テニスの大坂なおみ選手が聖火台に点火しました。東京五輪は多様性と寛容の社会へ変えるチャンスです。

The Olympic cauldron has been lit! / Tokyo 2020(Facebook)

選手入場前のショーでは、新型ウイルスとの闘いがテーマの1つとなりました。ボクシングで東京五輪出場を目指したものの、感染拡大により予選大会が開かれず、可能性が断たれた看護師の津端ありさ選手が登場。黙々とランニングマシン上で走り続けるなどし、パンデミックの影響を受けたアスリートの胸の内を表現しました。

また、阪神大震災で被災した経験のある俳優でダンサーの森山未來氏が、死者にささげるダンスを披露。パンデミックの犠牲者や過去に大会で命を落とした五輪関係者、特に1972年ミュンヘン五輪で武装集団に殺害(ミュンヘンオリンピック事件)されたイスラエル代表選手やコーチたちのため、会場全体で黙とうをささげました。

コロナ禍のなかで強行開催された東京オリンピックは、これまでも感染拡大を危惧する報道が海外メディアで多く見られます。パンデミック下の五輪というかつてない大会は、世界の人々にどんな記憶を残すのか。クーリエ・ジャポン(courrier.jp)では五輪開催期間中、海外メディアの報道を積極的に伝えるとしています。興味深い特集です。

Tokyo 2020 Olympic stadium (JAPAN) / movie fine(YouTube)

この東京五輪には、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーなど性的少数者(LGBTQ)を公表して参加する選手が過去最多の160人を超えています。これまでで最も多様性ある大会を主催することになった日本自体は、同性婚を認めていません。さらに男女格差(世界120位)や人権、いじめ問題、移民や難民問題、民族共生、障害者共生など、他国に比べて社会的変化に対する遅れが際立っています。

世界幸福度ランキング2021(World Happiness Report 2021)日本56位


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