レイ・ハリーハウゼンさんは、米国の特撮映画の特撮監督で、ストップモーション・アニメータです。1950年代から1970年代に活躍し、多くの特撮ファンタジー映画を手がけています。2013年5月7日に92歳で亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。ジェームズ・キャメロン、スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス監督など、後の特撮映画の巨匠達に多くの影響を与えました。1992年にアカデミー賞特別賞を受賞しています。
1933年の映画「キング・コング」におけるウィリス・オブライエンに影響され、ストップモーション・アニメーション映画の仕事に就いています。学生時代から自主制作でストップ・モーション映像を作り始め、高校生の時に友人の紹介でオブライエンと面識を得て、彼からグラフィックアートと彫刻の授業を受けて技術を磨くようにアドバイスされています。
映画キング・コングは、円谷英二さんも特撮監督になることを志すきっかけとなった作品です。内部にアーマチュア(可動式骨格)を仕込んだ人形を1コマずつ撮影するモデルアニメーションの分野で評価されています。
ハリーハウゼンの最後の作品となっている「タイタンの戦い(1981年)」では、実際の馬に対する綿密な観察に基づき造形された天馬ペガサス、海の巨大怪物クラーケンや獣人カリボス、双頭犬ディオスキロス、大サソリなど、円熟した特撮技術とモンスター達が観られます。
特に蛇女メドゥーサの悪魔的で恐ろしい独自の造形は、ハリーハウゼンの創造したモンスターの中でも高い評価を得ています。
- Ray Harryhausen(Official Website)
- The Ray and Diana Harryhausen Foundation(Facebook)