磁性流体を用いた水中のマイクロプラスチック除去(Fionn Ferreira)

グーグル・サイエンス・フェア 2018(Google Science Fair 2018)のグローバル ファイナリストが5月30日に発表されています。公式サイトには、世界の地域におけるファイナリストと各賞受賞者も発表されています。これからの世界を担う13~18歳の学生が、数多くの「問題を解決」しようとする素晴らしい調査・研究プロジェクトの一読をお薦めします。手つかずの自然と大西洋の険しい海岸に囲まれているアイルランド在住の Fionn Ferreiraさんのマイクロプラスチックを除去するプロジェクトを紹介します。(追記:Googleグランプリを受賞)

removal of microplastics

An investigation into the removal of microplastics from water using ferro fluids (V2) / Fionn Ferreira

このプロジェクトは、磁性流体と呼ばれる油とマグネタイト(酸化鉄粉末)で構成される無毒の磁性液体を使用して、水からマイクロプラスチックを抽出するための新しい方法について研究しています。両者はどちらも非極性という特性があるため、水の存在下では、磁性流体はマイクロプラスチックを引き付けることになります。

The extraction of microplastics from water using ferro-fluids / Fionn Ferreira

マイクロプラスティックを含ませた水にマグネタイト粉末を添加したサンプル中の磁性流体を、強力な磁石を用いて除去します。10種類のマイクロプラスチックに対して、この抽出方法を実験しています。

そして、サンプル中のマイクロプラスチックの濃度を測定するために、ソフトウェア(Spectragryph)を使って通過した光のスペクトルを分析することができる可視光スペクトロメーター(分光計)を自作しています。さらに、顕微鏡とフォトショップで分析する方法を併用し、実験前と後のプラスチックの濃度を測定しています。

実験結果からは、マイクロプラスチックを「85%」を抽出可能という自身の仮説を裏付けるものとなったそうです。工業規模にスケールアップが可能かどうか興味深いですね(^^)

2018~2019 年の受賞者(Google Science Fair)

今年のグランプリに輝いたのは、アイルランドの Fionn Ferreira(18歳)さんです。彼は水からマイクロプラスチックを除去する研究で成果を収め、その業績を讃えられました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です