私たちの足元にある気候変動の解決策(TED: Asmeret Asefaw Berhe)

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土壌の中には地球上の全ての植物と大気中に含まれる炭素を合わせた量の2倍の炭素があります。生物地球化学者のアスメレット・アセファー・ベルへ(Asmeret Asefaw Berhe)氏が、「土の科学」の世界へと導いて、気候変動に対処するために土が炭素を貯留(炭素隔離)する力をどう利用できるかを説明します。
彼女は、「土は地球システムの中における生命活動の有無を左右する指標です。さらには気候変動に立ち向かう私たちの味方にすることもできます。取るに足らない土くれという扱いはやめましょう。」と述べています。

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A climate change solution that’s right under our feet | Asmeret Asefaw Berhe

私たちが直面している問題である気候変動に対する、最も重要な解決策の一つは文字通り私たちの足元にあります。「土」です。土壌は地表を覆っている薄い層にすぎませんが、私たちの星の運命を変える力を秘めています。

土壌があらゆる気候変動の抑制戦略において、重要な役割を持つ理由の一つが炭素を長期間保存できることにあります。腐敗する残留物が地表に残っていた場合、炭素は1年か2年しか残らないのに対して、土の中では100年もしくは1000年以上も残り続けるのです。さらに、炭素を豊富に含む土壌は、健全で肥沃でやわらかいのです。このような健全で肥沃な土壌は、活力があり豊かで多様な生態系を支えているのです。全ての生物の命を繋ぎバクテリアや菌類のような微生物から様々な高等植物まで、そして、全ての動物に必要な食べ物や栄養や繊維をもたらしてくれます。

「土壌の疲弊」と「気候変動」という2つのたちの悪い問題の解決策です。それは「上手な土地管理による気候対策」と呼んでいます。土の中に保存される炭素の量が最大となるように、きちんと考えて土地を管理します。取り組む方法は、根が深い多年生の植物を植えるとともに、可能な時にはいつでも森の復元に務め、農薬や放牧を適正化することで、耕作などの農業活動から生じる影響を減らします。そして堆肥や生ごみなどのリサイクル資源を用いて、土の中に炭素を増やすことも大切です。

このような土地管理の考え方は、人類文明を維持するために太古から使われてきた方法です。いま現在取り組んでいる人もいます。目的を達成するために今や世界中で活動が行われています。フランスで始まった活動は ”4 per 1000”(4パーミル)という名で知られ、意欲的な目標を掲げています。

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A climate change solution that’s right under our feet | Asmeret Asefaw Berhe

私は土壌学者で18歳の時から土について研究してきました。土の謎を解明することが好きだからです。彼女は「土はとても重要な気候変動への解決策となることを広く理解してほしいのです。」と述べています。

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