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科学で飛び抜けた才能の17歳、姉のために手話通訳アプリを開発

メキシコのエストレラ・サラザール(Estrella Salazar)さん(17歳)は、学業優秀のため3年飛び級で高校を卒業し、運動障害と聴覚障害をもたらす先天的な希少疾患(MERRF)を患って生まれた姉のペルラさん(25歳)のため、そして国内の聴覚障害者や難聴者のコミュニケーションを支援するアプリを開発しました。現在、大学でバイオテクノロジー工学の勉強と研究、メキシコ市の北東5キロにあるネサワルコヨトルの自宅近くで子どもたちに科学を教えています。

Estrella Salazar: la niña genio que se prepara para la investigación científica – En Punto / Noticieros Televisa

メキシコ手話(MSL)使用者と健聴者をつなぐプログラムは、「手話」から文章と音声へ変換、またはその逆の変換を可能にする手話通訳アプリです。

ハンズ・ウィズ・ボイス(Hands With Voice)と名付けたアプリの開発では、母語として手話を用いている人や手話通訳者を含め90人近い協力者を集めました。今年中にはアプリを公開したいと考えています。ここ数カ月はペルラさんの運動機能が改善されたため、家族も手話を学び始めたそうです。

エストレラさんは姉ペルラさんを助けたいと、11歳から科学技術分野の特別学習を始め、プログラミング、イノベーション、科学、技術、論文などのコンテストにも参加します。14歳でメキシコ国立自治大学(UNAM)の実験室トレーニングを受ける最年少の人物になっています。

中学と高校を同時に卒業認定後、2020年に16歳で UNAMバイオテクノロジー工学の研究キャリアを開始、国立医科学栄養研究所「サルバドール・ズビラン」(Instituto Nacional de Ciencias Médicas y Nutrición “Salvador Zubirán”)にも所属しています。

2022年、エストレラさんは米国アラバマ州のマーシャル宇宙飛行センターを訪れ、NASAの国際航空宇宙プログラムに参加します。

いまエストレラさんは、新型コロナウイルス感染症の発症中・快復後の神経学的な影響についての研究を続けられるような、米国の大学を探している最中だということです。若者や子どもたちには「性別や出身地などは関係ない。大事なのは何をやろうとするのかを考えること。」と語っています。

Mexican teen develops app to help deaf sister / Reuters(YouTube)

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