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米国入りを目指し溺死したエルサルバドル移民の父娘

米国とメキシコを隔てる国境地帯のリオ・グランデ川で、米国に不法入国しようとして溺死した父親と幼い娘の写真が公表されました。メキシコ側の河川敷に打ち上げられ、2歳の娘は父親のシャツの中に入って、右腕を首に回しています。痛ましい写真は、米政府が国境警備を強化する中で窮地に陥った不法移民の現実があります。

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Shocking video is reminder of US-Mexico border crisis / cnn.com

写真の父娘は亡命希望者のオスカル・アルベルト・マルティネス・ラミレス(Oscar Alberto Martinez Ramirez)さん(25歳)と、娘のバレリアちゃん(1歳11か月)で、23日にメキシコからリオ・グランデ川を渡って米テキサス州に入ろうと試みて溺死しました。

ホンジュラスやグアテマラ、エルサルバトルといった中米諸国からは、貧困や暴動を逃れた人たちが難民申請のために米国に押し寄せています。ここ数日だけで少なくとも6人が、米国へたどり着く半ばで亡くなっています。トランプ政権の厳しい移民政策が、こうした人々をより危険なルートを選ばざるを得ない状況に押しやっているとの批判があります。民主党は憤りを表明し、トランプ政権の移民政策に対する批判を強めています。

トランプ大統領はラミレスさん父娘の写真を見た後、記者団に対して「不愉快な出来事だ」と話し、民主党が自分の移民政策を拒否していることが、不法移民の死につながっていると批判しました。また「いつも言っていることだが、彼らが法を変えればこんなことは起こらなかった」と述べています。

2015年にトルコのフォトジャーナリスト Nilüfer Demir氏によって撮られたシリア難民と見られる衝撃的なアイラン・クルディくん(2歳)の溺死写真(Death of Alan Kurdi)と重なった人が多いと思います。

Death of Alan Kurdi / Wikipedia

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