初めて「死刑台のエレベーター」を知ったのは、マイルス・デイヴィスの素晴らしいジャズ演奏でした。映画のサウンドトラックとして知り、のちに1957年、ルイ・マル監督デビュー作のフランス映画を観ました。
これほど映像と即興ジャズ演奏がマッチした映画は観たことがなく、大好きになった素晴らしい映画です。
大企業社長の側近として、その手腕を発揮していたジュリアン(モーリス・ロネ)。
しかし彼は同時に、社長夫人フロランス(ジャンヌ・モロー)と不倫関係にもあった。
情事の果て、社長を自殺に見せかけて殺すことを画策したジュリアンは、それを実行に移します。
完全犯罪を成し遂げたかに思えたが、証拠隠滅のため再び犯行現場に戻る途中のエレベーター内に運悪く閉じこめられてしまう……。
映画史の一大事件となったヌーヴェルヴァーグのきっかけを作ったと言われる、フランス映画「死刑台のエレベーター」のリメイク版が日本で製作されました。
「愛のための完全犯罪」「あの人を殺して私を奪いなさい」フランス映画には、ハリウッド映画にはない感性・情感が描かれ大好きなのですが、どのようにリメイクするのか観るのが楽しみです。
- 死刑台のエレベーター(公式サイト)