アル・アハリ病院爆破事件は、2023年10月17日、2023年パレスチナ・イスラエル戦争の最中、数千人の市民が空爆から避難してきていたガザ地区のアル・アハリ病院(アラビア語: المستشفى الأهلي العربي、英語: al-Ahli Arab Hospital)で爆発が起こり、2008年にガザ紛争が始まって以来、最も多い死者が出た事件です。死者の数はまだ不明ですが、471人と報告されています。爆発の原因については、まだ検証されていません。<追記:10/20 ガザ病院爆発:Google検索>
- al-Ahli Arab Hospital explosion(en:Wikipedia)
- Israel-Hamas War News(The New York Times)
- ガザ病院爆発:Google検索 検証も
爆発の原因についてガザ保健省(実効支配ハマス運営)は、爆発はイスラエルの空爆によるものだと発表しました。イスラエル国防軍(IDF)はこれを否定し、爆発はパレスチナのイスラム聖戦(PIJ)がイスラエルの都市ハイファを狙ってロケット弾を発射し、失敗したことが原因だと述べています。イスラム聖戦のスポークスマンは、このIDFの主張に対してこれを否定しています。
- What is Israel’s narrative on the Gaza hospital explosion?(10/18 Aljazeera)
ガザ保健省のユーセフ・アブー・アッ=リーシュ次官は、「イスラエルはアル・アハリ病院を爆撃する前段階として、2発の砲弾を発射したと述べた。最初の砲撃は10月14日夜に行われ、その後IDFから病院からの避難を要請する電話があった。軍は、最初の砲撃は警告であった」と明らかにした。アブー・アッ=リーシュ次官は記者会見で、砲弾と被害の写真を示しながら、このような砲撃による警告はガザ地区特有のものだとコメントしています。
Footage verified by the Wall Street Journal shows the moment a blast hit a hospital compound in Gaza on Tuesday. Palestinian officials said hundreds of people were killed. Israeli and Palestinian officials blamed each other for the blast. Photo Composite: Emily Siu
ハマス側の主張に対しIDFは「IDFの運用システムの分析は、ガザのテロリストによってロケット弾が発射され、攻撃時にガザのアル・アハリ病院のすぐ近くを通過したことを示している」と述べ、イスラム聖戦がハイファを狙い発射したロケット弾がアル・アハリ病院上空で不具合により爆発して着弾したと、写真やドローン映像、盗聴通話音声とともに説明しています。
- 【社説】ガザ病院爆発と消えた支援物資(10/18 WSJ)