1953年公開の「恐怖と欲望」は、スタンリー・キューブリック監督が「非情の罠」以前に低予算で自主製作するも、自ら「アマチュアの仕事」として、その出来に不満を抱き、プリントをすべて買い占め、封印してしまった幻のデビュー作の戦争ドラマです。
戦場に取り残された4人の兵隊たちが極限状態に陥り、精神を崩壊させていく姿が描かれています。
敵陣の森に墜落したコービー、マック、シドニー、フレッチャーの4人は、そこで地元の女性に目撃され、敵国に知られることを恐れて女性を木に縛り付けます。
女性の見張をしていたシドニー二等兵は女性に欲情し犯そうとしますが、彼女は彼を振り払って逃げ、敵に知らされることを恐れたシドニーは彼女を射殺してしまいます・・・。
長い間「幻の作品」だったのですが、2011年秋に米国のケーブルテレビTCM局で放映。2012年3月には、ニューヨークのリンカーンセンターで開催された第41回ニューディレクターズ/ニューフィルムズ・シリーズで上映され話題になりました。
映画は、5月3日から全国で公開されます。
- 映画「恐怖と欲望」(公式サイト) 上映映画館情報
- Fear and Desire(Official Website)Films Sans Frontieres
- Fear and Desire (1953)(IMDb) Ratings: 5.5
- SFの名作:2001年宇宙の旅 を現代風にアレンジ(Nobuyuki Kokai)