12月30日、国連のグテーレス事務総長は、新年を前にビデオメッセージを公開し、地球温暖化の進行について「気候の崩壊が起きている」と強い危機感を示した上で、「破滅への道から抜け出さなければならない」と述べ、各国に対して温室効果ガスの排出削減などに一致して取り組むよう呼びかけました。この10年は観測史上でも最も厳しい暑さの10年だったとして、「まさに気候の崩壊がリアルタイムで起きている」と強い危機感を示しました。
- In New Year’s Message, Guterres urges world to slash emissions and ‘exit this road to ruin’(12/30 UN)
2024年について「希望を見いだすのは困難だった」と振り返り、その要因として戦争や社会の分断などによる影響をあげました。さらに、今年を含めたこの10年は、観測史上でも最も厳しい暑さの10年だったとして「まさに気候の崩壊がリアルタイムで起きている」と強い危機感を示しました。
その上で「破滅への道から抜け出さなければならない。無駄にする時間はない」と述べ、各国に対して温室効果ガスの排出削減などに一致して取り組むよう呼びかけました。
私は、若者から年配者まで、進歩のために声を上げる活動家に希望を見ています。最も弱い立場にある人々を支援しようと大きな障害を乗り越える人道援助のヒーローたちに、希望を見出します。金融と気候の正義のために闘う開発途上国に、希望を見出します。
最後に「常に人権、国際法、国連憲章に定められた価値観と原則を堅持します。2025年に何が起こるかは保証されていません。しかし私は、すべての人々にとってより平和で、平等で、安定し、健全な未来を築くために働いているすべての人々と共にあることを誓います。2025年を新たな始まりにしましょう。」と述べています。
- 新年に寄せるアントニオ・グテーレス事務総長ビデオ・メッセージ(2025年)(12/31 国連広報センター) 全文
気候変動対策のためには地球の理解が不可欠です。気候変動課題に立ち向かうため、JAXAの地球観測衛星達は、地球環境の様々な情報を全球にわたり観測し、長期間蓄積しています。
- サテライトナビゲーター(サテナビ)(Website)
JAXAで運用中の地球観測衛星8基の場所と軌道をリアルタイムで見れます。