我々の生活や文化は数々の話が重なり合って構成されています。ナイジェリア・イボ民族出身の作家 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(Chimamanda Ngozi Adichie)さんは、どのように真の文化的な声を探しだしたのかを語り、ある人間や国に対するたった一つの話を聴くだけでは、文化的な誤解を招く可能性があると指摘しています。また、「男も女もみんなフェミニストじゃなきゃ」とのトーク(下記YouTube)も面白いです(^^)
- TED Speaker: Chimamanda Ngozi Adichie(Novelist)
私は作家です。「シングルストーリーの危険性」と呼んでいる個人的なお話をいくつかしたいと思います」と語り始めます。アクセス数も多い(3,500万回超え)興味深いTED Talksです(^^)
アディーチェさんは、7才頃にはクレヨンの絵付きで物語を書き始め、母に読ませたものでした。私が書くのは、まさに私が読んでいたような話です。登場人物はみな青い目をした白人、雪遊びをして、リンゴを食べました(笑) そして、よくするのは天気の話、太陽が顔を出してよかったねと(笑) 実際は太陽がギラギラしてましたけどね。
シングルストーリーは、先入観、思い込み、固定観念、レッテル、偏見、差別など、いわゆる「ステレオタイプ」を創り出します。情報が少なかった「アフリカ」もそうですが、鎖国していた日本などは、いまでも数々のステレオタイプがあります。
アディーチェさんは、読売新聞のインタビュー(2010年9月29日)で「ありのままのアフリカ、生きているアフリカを書くこと」「飢餓や貧困、エイズ、そんな型にはまったイメージを打ち破ることにもっと挑みたい」「私の作品をマルチ・カルチュラル(多文化的)などと語る人は、白人でない女性の著者という点しか見てないと思う」と語っています。彼女の作品(本)も面白そうですね。
- Chimamanda Adichie(Website)
2013年4月、作家チママンダ・アディチエさんによる、この面白くも誠実なトークでは、ジェンダーによる役割の問題を取り上げています。「野心的でもいいけど、ほどほどになさい」、また「成功するにしても、成功しすぎてはだめ。男を怖がらせてしまうから」 女の子たちはそう教えられているとアディーチェさんは言います。世界中でフェミニズムに関する対話がなされるきっかけとなったこのトークで、アディーチェさんは今の世界とは違う、より平等な世界を思い描き、実現していこうと訴えています。男性も女性も自分らしさを持って、もっと幸せに生きることのできる世界のために・・・。
- チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(Google検索)