5月11日、IoT(Internet of Things)に関するグローバルな規格を策定する業界連合団体 Connectivity Standards Alliance(CSA、旧Zigbee Alliance)は、スマートホーム製品の共通規格「Matter」を発表しました。CSAには、Amazon、Apple、Google。IKEAなど多数の企業が参加しています。Alexaや Googleアシスタント、Apple HomeKit with Siri、SmartThingsなど、異なるプラットフォーム間でのスマートホームデバイスの相互接続性を認証するもので、2021年後半に最初の対応デバイスが認証される予定になっています。
- The Connectivity Standards Alliance Unveils Matter, Formerly Known as Project CHIP(5/11 CSA)
- Newsroom(CSA)
Matterプロトコルの仕様は、Ethernet、Wi-Fi、Threadなどの既存のネットワーク技術上で動作し、Bluetooth Low Energy(BLE)にも対応。シンプルさや相互運用性、セキュリティ、柔軟性などを重視して開発しています。消費者は Matterマークの付いたデバイスを選び、スマートホーム対応機器同士の相互接続をわかりやすく確認できるようになります。
Matterは、これまで Connected Home over IP(CHIP)プロジェクトと呼ばれていました。2019年12月に発表されたCHIPプロジェクトは、スマートホーム機器の接続の複雑さを緩和するために IPを採用しています。これによりユーザーは、照明、暖房、ホームシアター、ビデオドアホン、ドアロック、アラームを、スマートスピーカーによって制御することができます。
- スマートホーム新共通規格「Matter」発表。Google、Apple、Amazonらが参加(5/14 INTERNET Watch)
認証の対象となるデバイスは、照明・電気、HVAC(暖房、換気、および空調)制御、ドアロック、ガレージドア、センサー、セキュリティシステム、窓枠・シェード、テレビ、アクセスポイント、ブリッジなどなど。また、5月に発売された新型のGooge Nest Hubは、この Matter(CHIP)に対応予定としています。
- Amazon, Apple, Google, and the Alliance and Its Board Members Form Industry Working Group to Develop a New, Open Standard for Smart Home Device Connectivity(12/18, 2019 CSA)