ニューヨーク市は、市内の公衆電話ネットワークを市営Wi-Fiネットワークに置き換える「LinkNYC」計画を発表しました。
古い電話ボックスの代わりに「Link」と呼ぶキオスクを設置。電話ボックスより小さい設置面積で済み、歩行者の邪魔にならずに景観にも良いとしています。
24時間無料でインターネットにアクセス可能として、通信速度は最大1Gビット/秒を目指しています。
Linkでは、米国内の無料通話が行えるほか、備え付けの Androidタブレット端末から公共サービスにアクセスできます。911(緊急電話番号)や311(苦情センター)へのすばやい通報、携帯電話の無料充電も可能。側面のデジタルディスプレイに公共サービスの告知や広告を表示し、広告収入によってコストをまかなうことになっています。
- LINKNYC(Website)
- De Blasio Administration Announces Winner of Competition to Replace Payphones with Five-Borough Wi-Fi Network(11/17 NYC News)
LINKは、2015年に着工予定。同年末までに最初のサービスを開始したいとしています。市内の5区に最大1万台のLinkを設置します。
世界一のデジタルシティを目指すニューヨークが、2013年3月に将来の公衆電話を再発明するデザインコンテストを実施しています。
その時、さまざまな機能やデザインのアイデアが出されていました。このコンセプトを運営とともに具現化させましたね(^^)
- 公衆電話のデジタル再発明コンテスト(NYC)(3/10, 2013 Nobuyuki Kokai)
なおLinkのデザインは、宇田川信学(Masamichi Udagawa)氏とSigi Moeslinger(シギー・ムスリンガー)氏が共同設立したデザイン事務所Antenna Designが担当しています。
- 日本人デザイナーが挑む、NY地下鉄の新しいカタチ(工業デザイナー宇田川信学 — HEAPS Creative Inspiring)
- ニューヨーク市が「LinkNYC」計画を発表、公衆電話網を高速Wi-Fi網に(ITPro)