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パルテノン神殿に大雪、寒冷前線の名前はメーデイア(Medea)

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2008年以来の大雪に見舞われたギリシャの首都アテネ中心部では、市内を見下ろすアクロポリスの丘に建つ世界遺産パルテノン神殿も雪化粧しました。ギリシャの北部山岳地帯での雪は珍しくないですが、首都アテネの中心部でこれほどの大雪が降ることは非常に珍しいそうです。

成層圏突然昇温で成層圏の極渦が2つに分裂すると、北西ヨーロッパからシベリアにかけて厳しい寒波が起こりやすいことが解っています。2018年2月に欧州を襲った「東からの獣」と呼ばれる大寒波は、成層圏突然昇温によるものでした。2018年と同様に寒波の襲来が予想されていました。

Athens today. Photo Stavros Petropoulos/Onassis Foundation / Nikos Vatopoulos

ギリシャに大雪をもたらした寒冷前線は、ギリシャ神話の魔法使いにちなみメーデイア(Medea)と名付けられました。首都アテネでは、アクロポリスなど古代遺跡が雪に覆われた他、地下鉄の運転見合わせ、バスは全便が運休となり、学校も閉鎖されオンライン授業も中止。そして、すべての Covid-19ワクチン接種が中止されました。北西部の都市フロリナでは気温が氷点下19度まで下がっています。

イーヴリン・ド・モーガンの1889年の絵画『メーデイア』 / Wikipedia

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