「見たとおりに描くのではなく、見えるように描く」「色は心で決める」。湿原の画家と呼ばれた佐々木榮松(ささき えいしょう)(1913-2012)さんの言葉です。佐々木さんは、北国の原野で育ったため、絵は完全に独学です。
水彩、デザイン、石版画、グラフィックデザインなど何でも手掛けました。特に油絵は、道東の風土をテーマに一貫して心象作品を製作しています。
50歳代から自ら美術館の見学・取材・釣りなどの目的でソビエト連邦圏諸国、中近東、地中海諸国、西欧、北欧、北米、中南米、南米諸国を旅しています。
色のない水墨画のような極寒の北国、釧路湿原においても鮮やかな色彩を帯びるのは、ほんの一瞬のように思います。南米大陸初のリオデジャネイロ・オリンピックで、モザイク文化の陽気で色彩にあふれていたのとは対象的です。
佐々木榮松さんは、作品について「美しいと感じた心」で描いたと語りますが、自らの生き方が創造させた釧路湿原のようにも思います。釧路湿原美術館で原画を観てみたいと思います。
11月12日に新しい道の駅や阿寒丹頂の里、そして、釧路湿原美術館、宿泊施設などが集結して「道の駅 阿寒丹頂の里-クレインズテラス-」としてリニューアルオープンしています。
- 釧路湿原美術館(公式サイト)
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- 道の駅 阿寒丹頂の里-クレインズテラス-(Website)