朝鮮中央テレビ(조선중앙텔레비죤、Korean Central Television: 略称 KCTV)が、最高指導者金正恩委員長の現地指導の日々を撮影して制作したドキュメンタリーがあります。
現政治体制や主体思想を称えるプロパガンダの役割と娯楽の役割を果たしている内容なので、映像やナレーション、音楽などの全てが日本国内の私達が普通に観ると相当に違和感を感じます。
金正恩委員長に同行している関係者が常にメモ帳を持っているのも印象的です。
YouTubeから11月12日と28日にそれぞれ公開(2回)されています。1回約58分と長いですが、最新の北朝鮮国内事情も伺える興味深い内容でもあります。
漁港や水産加工場、市場、文具や靴下、医薬などの工場、農場、デパート、遊戯施設などを視察していますが、あまりにも整然とした建物と雰囲気、労働者や一般客も少なく、演出されたように正装した人々が登場する内容は、北朝鮮国内で観る人々にどのように映るのでしょうか?
例えば大量に水揚げされるイカや魚(2回め10分頃)ですが、イカや魚の鮮度は明らかに低下しており遠方の漁場から獲っているのが判ります。
日本列島各地に木造船が相次いで漂着していますが、国連制裁で食糧・外貨は漁業頼みの現状も見えてきます。
- 北朝鮮船相次ぎ漂着 制裁下、食糧・外貨は漁業頼み(11/28 日本経済新聞)