新潟県十日町市名ヶ山には、いままで3度くらい行った覚えがあります。小学生時代に2回、そして就職してすぐの頃に行っています。
昭和50年ころは、札幌から列車で函館、青函連絡船で青森へ、青森から秋田へ。羽越・信越本線で新潟県の長岡市へ、上越線に乗り換えて越後川口へ、乗り換えで十日町へ、細い中腹の山道をバスで名ヶ山に向かいます。
まるまる2日がかりでなければ行けない時代でした。
祖母の還暦祝いでしたが、宴会には20人くらいが集まっていたように思います。
季節は稲刈りも終わったころだと思うのですが、夜になっても蚕(カイコ)が桑の葉を食べるザワザワ音で、なかなか寝付けなかった記憶があります。
家のまわりには、土と木々の葉、里山の匂いが充満していて、少し都会に住み慣れた当時の私には、少し息苦しいほどの濃密な田舎の空気感を覚えています(^^)
いまの名ヶ山には、空家プロジェクトとして「名ヶ山写真館」があり「遺影~彼岸に還る~」のとおり、写真館の2階に「集落の写真」や「遺影写真」が並べられていることを知りました。
写真館の屋根裏の映像には生命(魂)の浮遊みたいな不思議なものを感じます。
- 名ヶ山写真館の屋根裏(倉谷拓朴)