桜や虹やシャボン玉や動眼など、ある種のものが普遍的な喜びを生み出すように見えるのは、なぜなのでしょうか? デザイナーのイングリッド・フェテル・リー(Ingrid Fetell Lee)さんが、驚くほど実際的な喜びの起原を明らかにし、どうすれば身の回りにもっと多くの喜びを見つけ、作り出せるのかを示します。
年齢や性別や民族を越えている「喜び」の感覚について、数多くの写真を示して説明しています。分かりやすく興味深い講演です(^^)
彼女は、喜びと色彩の関係性について例を示します。デンマークの芸術家ポール・ジャーンズのデザインになる病院。非営利組織の Publicolorが塗り替えた学校。興味深いのは Publicolorが学校側から聞いた話として、きれいに塗られた学校では出席率が良くなり、落書きがなくなり、子供達がより安全に感じると答えていることです。これは4カ国で実施された調査結果にも合っていて、色彩豊かなオフィスで働く人は、くすんだ場所で働く人に比べ、注意力があり自信を持ち、友好的であることが示されているそうです。
また、喜びと形状デザインとの関連についても例を上げて語ります。最後に「私たちの心の奥には身の回りに喜びを見出そうとする衝動があります。そして、それには理由があるのです。喜びは不要で余分なものなんかではありません。深い生存本能に直接根ざしたものです。最も根本的なレベルにおいて喜びへの衝動は生への衝動なんです。」と語っています。
- TED Speaker: Ingrid Fetell Lee(Designer, writer)
- Japanese translation by Yasushi Aoki. Reviewed by Masako Kigami.(日本語字幕を読む)
- The Aesthetics of Joy(Website)
- Ingrid Fetell Lee(Twitter)