村上龍の1976年デビュー作「限りなく透明に近いブルー」は、第19回群像新人文学賞を受賞、第75回芥川賞を受賞しています。フラットな表現でセックスや暴力が描かれ、今までとは違う動揺と衝撃を受けた小説でした。映画「ピアッシング」は、村上龍さんの小説ピアッシング(1994年、幻冬舎)が原作です。今日6月28日公開、PG-12指定の面白そうな作品です。
- Kagirinaku toumei ni chikai blue (1979)(IMDb) 映画は観ていない(^^)
男は、幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動を抱えています。その欲望を現実化せずにすむよう、彼はSM嬢をホテルに呼び出して殺害する計画を立てます。ところが、計画は思い通りには進まず、ホテルに現れた女は、いきなり自分自身を傷つけて倒れてしまいます。これはリアルな悪夢か、それともシュールな現実か。殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女の、あまりにも長い一夜が始まります。
原作者・村上龍に絶賛された映画版を手がけたのは、1990年生まれ、米インディーズ界の新鋭ニコラス・ペッシェ(Nicolas Pesce)監督。デビュー作(The Eyes of My Mother)で2016年ファンタスティック映画祭で5部門を受賞、次回作は日本のホラー映画「呪怨」のハリウッド・リブート版を手がけます。
- 映画「ピアッシング」(公式サイト) 6月28日公開
- Piercing (2018)(IMDb) Ratings: 5.6
- Piercing (2019)(Rotten Tomatoes) TOMATOMETER:71% AUDIENCE SCORE:46%
2019年、折り返し。ここに来て、ものすごく贔屓(ひいき)したくなる偏愛映画に出会ってしまった。日本のコンテンツをハリウッドが実写映画化した『ピアッシング』だ。CINEMORE SYOさんの面白い解説です(^^)
- 日本への偏愛に溢れた鬼才、ニコラス・ペッシェ監督が放つ『ピアッシング』という救済(CINEMORE)