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Secret Invention

生成AIによる制作に批判、マーベルの「シークレット・インベージョン」

  • Movie

6月21日からマーベル・スタジオの最新ドラマシリーズ「シークレット・インベージョン」が配信されています。「アベンジャーズの創設者」である国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)の元長官ニック・フューリーが、あらゆる人物に“擬態”できる能力を持つスクラル人のシークレット・インベージョン「地球侵略計画」の阻止に挑む本格派サスペンス・スリラーです。この「シークレット・インベージョン」のオープニングクレジット(下記の画像/動画)について違和感を覚え、生成AIのMidjourney(ミッドジャーニー)的な色調と、雰囲気に反発するSNS投稿もあります。

Secret Invention
「シークレット・インベージョン」あらゆる人物に擬態するスクラル人の脅威-誰を信じる? / Marvel(Facebook)

製作総指揮を務めるアリ・セリム(Ali Selim)氏は、「エイリアンがあらゆる人物に擬態する能力を使って隠れているという、このドラマシリーズのテーマを反映する何かをつくり出すこと」、「人工知能(AI)ベンダーに問い合わせたときから、生成AIを構想していました」と述べています。(Polygon)

しかし、2023年の実際の世界の状況に目を向けてみれば、テレビの脚本家がAIに代替されることがないようストライキが実施されています。こうした状況下だけに、生成AIを使用したオープニングクレジットの配信直後から、倫理に反する、気持ち悪い、失望した、シリーズ史上最悪など、一般的なファンからも否定的反応になったようです。

オープニングクレジットを制作した Method Studiosは、Polygonの報道を受けて、AIは使用したツールの「たったひとつ」にすぎないと、エンターテインメント情報誌「The Hollywood Reporter」に説明しているそうです。そして、AIの使用によって職を失ったアーティストは「皆無である」と主張しています。

このオープニングクレジットの評価と判断は視聴者におまかせします。本作のことではないですが、生成AIの利便性や奇妙な映像、ことさら流行と目新しさだけを売りにした、必然性を感じない利用と活用には疑問を感じます。

WIRED誌は、マーベルの「シークレット・インベージョン」に対して批判が起きたことで、ハリウッドが無計画に機械学習を映画やドラマシリーズに導入すれば批判は免れないことが示されたとしています。

マーベルは AI を使用して「Secret Invasion」のイントロを作成。乗っ取りは今始まります。

マーベルが AI を使って「Secret Invasion」のイントロを作成するなんて、とんでもないことだ。これはテレビ番組史上最悪のイントロだ。

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