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JetZero Jet1

翼胴一体形状(Blended Wing Body: BWB)を採用した次世代ジェット旅客機

JetZeroが開発を進める「Z4」は、翼と胴体が一体となった翼胴一体形状(Blended Wing Body: BWB)を採用した次世代ジェット旅客機です。主翼全体で揚力を生み出すことで空気抵抗を大幅に低減し、現行の中型機と比較し30-50%の燃費改善と運航コストの削減を目標とします。日本航空(JAL)は、JetZeroの次世代中型民間ジェット旅客機「Z4」プログラムでの協業に合意。2030年代初頭の商業運航の実現と、航空業界が掲げる2050年CO2排出量実質ゼロの達成を目指します。

JetZero Jet1
Renderings of JetZero’s Jet1 Demonstrator in flight, the first full-scale blended-wing-body aircraft, backed by the US Air Force, with first flight planned for late 2027.

JetZeroは、2021年に米カリフォルニア州ロングビーチで設立された航空業界のスタートアップ企業です。ブレンデッド・ウィング・ボディ(Blended Wing Body: BWB)航空機に特化しています。米空軍、NASA、および少数の民間投資家が初期資金を提供しました。

「Z4」の標準座席数は250席。航続距離は約9,300キロクラスで、東京-米西海岸北部を運航できます。客室は従来の航空機とは異なり、広々とした空間になります。また、独自の形状でありながら、駐機場や搭乗橋(PBB)など既存の空港インフラに対応し、互換性のある設計となります。

協業は「Z4」の基本仕様策定、空港インフラ・運用方法の検証、将来的なMRO(整備・修理・分解修理)事業体制の検討の3事業で進め、型式証明(TC)の取得など2030年代初頭の実用化を見すえます。

Z4-JAL_JetZero livery
JAL Partners with JetZero to Support Development of Z4 / JetZero

航空業界では高効率で環境負荷の少ない航空機へのニーズが高まっており、JALは中長期的な機材戦略の一環として、将来の選択肢となる新たな航空機導入の可能性を検討しています。その中で「Z4」の環境性能と経済性に着目しています。将来の機材戦略への有力な選択肢として同プログラムへの参画を決定したということです。

2023年8月、米空軍は JetZeroに4年間で2億3,500万ドルの契約を与え、2027年第1四半期までに実物大の実証機の初飛行を達成すると発表しています。この契約の目標は、BWB技術の能力を実証し、国防総省と民間航空業界に将来の航空プラットフォームの選択肢を増やすことです。

BWB_Composite
Blended Wing Body (B-1 Lancer), flying wing with bulged fairings (B-2 Spirit), almost clean flying wing (Northrop YB-49) / Wikipedia

実証機は Scaled Composites(Northrop Grumman)と共同で製造されています。Pratt and Whitney PW2040 エンジンと Collins Aerospace製のナセルを採用します。


空気抵抗を極限まで抑える「層流」を発生させる飛行機


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